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同朋☆僧ヤング~お坊さんのお寺日記とエトセトラ~(仮)

真宗大谷派のお寺をあずかるお坊さん達のブログ

子どもと法話 ~何をどう伝えるか~

5月29日(火)~31日(木)。
三条教区児童指導者研修会、兼、東北連区児童指導者研修会が行われました。

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この研修会は、児童教化(子どもたちと一緒になって仏さまの教えを聞いていくこと)に関わる全ての人たちに開かれた研修会です。
4年に一度、「当番教区」というものが回って来て、今回の当番がちょうど私たち三条教区でした。
私は現在、この児童指導者研修会の担当になっていることもあり、今回の研修会の発案から準備、当日の運営まで、全てに関わらせていただきました。
大変なこともありましたが、その分、「自分でこれをやりたい! また皆さんにもこれを考えてみてほしい!」ということを提案でき、やりがいのある仕事でした。

今回の研修会のテーマは「子どもと法話 ~何をどう伝えるか~」でした。
今回は、山形教区、高田教区、東京教区からも参加して下さる方があり、少人数ながらも、ぎゅっと実のある交流が出来ました。
普段、なかなか他教区の方と話したり、情報交換したりする機会がありません。
遠くからわざわざ足を運んで下さったからこそ、私たち三条教区の見慣れた面々の中にも新鮮な風が吹いてきました(笑)


<1日目>
開会式、趣旨説明の後、先生から「講義①」として、お話をいただきました。
先生は、三条教区第14組、安楽寺御住職の立石徳秀氏にお願いしました。
先生には、「子どもにどう伝えるか」というテーマをこちらから出させてもらいました。
元々、教員をされていたという経験から、ご自身が子どもたちとどの様に関わっておられたかを教えていただき、各々が自分自身の子どもたちとの関わりを考えるきっかけをいただいた様に思います。

お話の中で、子どもたちに何かを伝えようとする時に何を最優先に据えるか、ということを最初に教えていただきました。
それは、「自分自身を知ってもらう」ということです。
しかしそれは、肩書きや個人情報といった類のものではなく、自分の人生を大いに語るとか、思いがけない失敗談を語るとか、そういう「熱意」のようなものを伝えようとすることが大切なのだ、と聞かせてもらいました。

先生は、自分の経験や信念として、「いのちの不可思議さ」をどう伝えようかと試行錯誤されているとのことでした。
様々な角度から、その「いのちの不可思議さ」を教えていただき、子どもの心に大人が学んでいくことを「共感」として示して下さいました。

講義の後は、各教区からの取り組み発表、座談を行いました。
どの教区でも共通だった意見は、「希薄になってきている地域のつながりの回復ということが、寺という場所に期待されていることを感じる」ということでした。
しかし、寺に身を置く者自身が、最もそのことが見えていないのではないかとも、同時に感じました。


<2日目>
2日目は、車に分乗し、フィールドワークとして、親鸞聖人越後七不思議の中の2ヶ所、山田の焼鮒、鳥屋野の逆さ竹、を実際に見に行きました。
詳しい伝説などは割愛しますが、どちらも私自身を含めて、皆さん興味深く見ていました。

特に山田の焼鮒の田代家さんには、懇ろなご説明をいただきました。
鳥屋野の逆さ竹に関しても、車を駐車させていただくだけのつもりでいた西方寺さまの御住職からのご厚意で、本堂にある逆さ竹を見せていただきました。
本当にありがとうございました。

その後、会場を小針の瑞林寺さまに移して「講義②」へという流れになりました。
先生は、真宗佛光寺派瑞林寺御住職、廣澤晃隆氏でした。
テーマは、「子どもに何を伝えるか」ということで、こちらから出させていただきました。

本堂で皆でお勤め、そして挨拶の後、お庫裡に移動してお話をいただきました。
初めにお話しいただいたことは、5月にあった小針の小学生殺害事件です。
現場に近いということもあり、被害者、そして加害者ともに直接的ではないにしろ関わりがあったり、知っていたりするということです。
特に加害者に対して、「ただ”悪い奴”と言い切れない何かがある。ご両親や友人などの辛さを無視出来ない」ということを仰っていました。

その後は、「希望」というキーワードでずっとお話しいただきました。
印象的だったことは、「欲望」という言葉の中に「希望」があるという話でした。
欲は執着、人間を苦しめるものでもあるけれども、それが望、希望になる、生きる力になる世界がある。
それを忘れないことが大切ではないかと教えていただきました。
欲望を「ただ”ダメ”なこと」ではなく、その中に埋もれている希望を聞いていく。
お寺をそういう場として開き、どんな場所にでも、どんな自分にでも「希望」がある、ということを先生ご自身は伝えているのだということをお聞きしました。


<3日目>
3日目は「連区協議会」ということで、今回の感想や反省を出し合った後、各教区からのお知らせ、またそれを元にした協議を行いました。
そして、来年の開催について確認しました。
来年の当番教区は高田教区です。
開催時期は、2月~3月頃ということで、大体の予定している内容等も教えていただきました。
まだ分かりませんが、是非とも参加したいと思っています。


<総括>
今回は、「子どもと法話 ~何をどう伝えるか~」というテーマで研修を行ってきました。
その中で、フィールドワークや座談会、また懇親会を通して様々な交流が出来ました。
また、お二人の先生からそれぞれ「子どもにどう伝えるか」と「子どもに何を伝えるか」ということでお話しいただきました。

どちらの先生からも、何をどう伝えるかを”考えること”の大切さを再確認させていただいた気がします。
そしてそれはそのまま、私自身が望んでいたことでもありました。
答えではなく、考える姿勢を与えていただきたかったということ。
それは特に先生にはお願いしておりませんでしたが、結果的にそういうお話をして下さいました。

もちろん、それぞれの先生から、伝える時に大切にしている方法、また提案なども教えてはもらいました。
自分が一番軸に据えている「伝えようとしているもの」もお話しいただきました。
しかし、それは私たちにとっての「答え」ではありません。
私たちもその先生の”真似”をして、その方法でその事柄を伝えるようになる、ということがこの研修の目的ではありません。

私たち一人一人が先生のお話を聞いて、何を感じ、どう動いていくのか。
答えは私たち自身が、自分をもう一度問うということの中にしかありません。
「子どもに対して」「子どもと向き合う」などとよく言いますが、それは同時に自分と向き合うことであるということ。
それが一番大切なことであると、私は胸に刻みました。

倉井光弥
[ 2018/06/02 13:34 ] 研修会 | TB(-) | CM(2)
おつかれさまでした!
今回の研修会、参加できず申し訳ありませんでした。
非常に有意義な研修会となったようで何よりです!!
お寺に身を置く以上、(子どもに限らず)人に向き合い、
共に自分に向き合い続けることの大切さを改めて感じました。

担当、お疲れ様でした☆
[ 2018/06/02 15:00 ] [ 編集 ]
ありがとうございました。
前回(5年前)の研修をかなり参考にさせてもらい、何とか乗り越えることが出来ました…
今後ともよろしくお願いします!
[ 2018/06/13 19:48 ] [ 編集 ]
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